導入文
ASICS NOVABLAST 5には、標準幅の「レギュラーモデル」と、幅広設計の「ワイドモデル」がラインアップされています。
「足幅が広いからワイドを選ぶべき?」
「レギュラーとワイドでは、どの部分の設計が違うの?」
「履き心地や走行性能に違いはある?」
このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
NOVABLAST 5は、ミッドソールやアウトソールなどの基本構造は共通ですが、ラスト(足型)の違いによってフィット感や履き心地が異なります。
かつてアシックスのランニングシューズには、スリム・レギュラー・ワイドの3種類が用意されているモデルもありました。しかし現在はスリムモデルがほとんど姿を消し、レギュラー・ワイド・エクストラワイドが主流となっています。
その中で、NOVABLAST 5はレギュラーとワイドの2モデル展開です。
今回は両モデルを実際に比較し、重量・構造・サイズ感・履き心地の違いを詳しくレビューします。
重量を比較
26.5cmと27.5cmのレギュラー・ワイドモデルについて、左右それぞれの重量を測定しました。
ワイドモデルはアッパー生地の面積が広くなるため、重量が増えると予想していました。しかし、実際に測定すると予想とは逆にワイドモデルの方が軽いという結果になりました。
| 項目 | レギュラー | ワイド |
|---|---|---|
| 足幅 | 標準 | 幅広 |
| 重量(26.5cm) | 249g・249g | 238g・239g |
| 重量(27.5cm) | 259g・260g | 247g・249g |
| おすすめ | 標準的な足幅の方 | 甲高・幅広の方 |
今回測定した4足では、すべてワイドモデルの方が軽量という結果でした。
ただし、本来であればアッパー生地が増えることで重量は増える傾向にあります。そのため、この差は製造ロットや個体差による可能性が高いと考えられます。
実際には10g前後の差で走行性能への影響はほとんどないため、重量よりもフィット感を優先して選ぶことをおすすめします。
外観を比較
アウトソール
レギュラーとワイドのアウトソールを比較したところ、形状・サイズともに違いはありませんでした。


ラバーの配置やトランポリン構造も共通で、グリップ力や耐久性に違いはありません。

つまり、レギュラーとワイドで走行性能が変わるわけではなく、違いは主にアッパー設計にあります。
インソール
インソールも比較しましたが、サイズ・形状ともに共通でした。
さらに裏面に印字されている品番やサイズ表記も同じだったことから、インソールは共通部品であることが確認できました。
アウトソール・インソールともに共通であるため、足幅の違いはアッパーによって作られていることが分かります。


アッパー
アウトソールとインソールが共通であることから、レギュラーとワイドの違いはアッパーにあります。
見た目では大きな違いは分かりませんが、実際に履いてみると違いは非常に明確でした。


ワイドモデルは前足部の横方向に十分なゆとりがあり、シューレースを締めた際のシュータンの開き方にも違いが現れます。レギュラー(ホワイト)と比べワイド(ブラック)はアッパー生地によとりがあるためシュータン幅が狭くなります。
つまり、ワイドモデルではアッパー生地そのものの幅が広く設計されており、その分だけ足幅に余裕を持たせています。
使用感を比較
普段からアシックスのレギュラーモデルを使用している自分の場合、ワイドモデルでは前足部に余裕がありすぎて、十分なフィット感を得ることができませんでした。
中足部はシューレースを締めることである程度調整できますが、前足部の余裕は大きく、走行中に足が左右へ動く感覚があります。
一方で、ヒール部分のホールド感にはほとんど違いを感じませんでした。
そのため、レギュラーとワイドの違いは、前足部から中足部にかけてのフィット感に集約されると言えます。
まとめ
NOVABLAST 5のレギュラーモデルとワイドモデルを比較した結果、次のことが分かりました。
- アウトソールは共通
- インソールも共通
- ヒール部分の設計もほぼ共通
- 違いはアッパーの幅と前足部のゆとり
- 今回測定した個体では、ワイドモデルでも重量増は確認できなかった
レギュラーとワイドを選ぶ際は、実際に試し履きを行い、シューレースを締めた際のシュータンの開き具合や前足部のフィット感を確認することが重要です。
普段からアシックスのレギュラーモデルを快適に履けている方であれば、NOVABLAST 5もレギュラーモデルがおすすめです。
一方、足幅が広い方や甲高の方、前足部に圧迫感を感じやすい方は、ワイドモデルを選ぶことで、NOVABLAST 5本来のクッション性や履き心地を快適に体感できるでしょう。
また、現在レギュラーモデルを使用していても、シューレースを締めた際にシュータンの開きが大きく、左右のアッパーの隙間が広い場合は、ワイドモデルを検討する価値があります。シュータンの位置は、自分の足幅に対してシューズが適切にフィットしているかを判断する目安の一つです。
ただし、レギュラーとワイドはミッドソールやアウトソールの基本設計が共通であるため、ワイドモデルでも足幅が収まらないほど幅広の方は、ワイドへ変更するだけでは十分な改善が得られない場合があります。そのような場合は、ハーフサイズまたは1サイズ上げることも選択肢となりますが、サイズアップすると足長も長くなりフィット感が変わるため、必ず試し履きをしてから購入することをおすすめします。

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