NOVABLAST 5とNOVABLAST 6を比較
2026年7月、アシックスから待望の「NOVABLAST 6(ノヴァブラスト6)」が発売されました。
前作のNOVABLAST 5は、高いクッション性と弾むようなライド感で、多くのランナーから支持を集めた人気モデルです。
そして最新作のNOVABLAST 6では、その魅力を継承しながら、前足部に新開発のFF TURBO SQUAREDを搭載。反発性能や推進力の向上に加え、アウトソールも刷新され、より完成度の高いデイリートレーナーへと進化しています。
本記事では、NOVABLAST 5とNOVABLAST 6の違いを、スペックや実際の使用感を交えながら詳しく比較します。
「買い替える価値はあるの?」「今買うなら5と6のどちらがおすすめ?」と迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
NOVABLAST 5・NOVABLAST 6 スペック比較
| 項目 | NOVABLAST 5 | NOVABLAST 6 |
|---|---|---|
| 重量(26.5cm) | 249g | 245g |
| ミッドソール | FF BLAST MAX | FF BLAST MAX+前足部FF TURBO SQUARED |
| アウトソール | AHAR LOラバー | ASICSGRIP+AHAR LO |
| 特徴 | 高いクッション性と弾むような反発を備えた万能デイリートレーナー | 軽量性を維持しながら反発性・推進力・グリップ力が向上 |
外観を比較
NOVABLAST 5は、シリーズらしい厚みのあるソールデザインとシャープなシルエットが特徴で、スポーティーな印象が強いモデルでした。
一方、NOVABLAST 6では全体のフォルムは踏襲しながらも、アッパーのデザインラインやミッドソールの造形を見直し、よりスピード感を演出するデザインへ進化しています。
特にミッドソール側面の立体感が強調され、見た目からも高い反発性能を感じさせる仕上がりです。
シリーズらしさを残しつつ、質感や高級感がさらに高められたデザインと言えるでしょう。前作と比較すると、よりエッジの効いたデザインでボリューム感はあるものの機能的な配置であることがわかります。


アッパーを比較
NOVABLAST 5では、通気性とフィット感のバランスに優れたジャカードメッシュアッパーを採用し、柔らかな履き心地が高く評価されていました。
NOVABLAST 6では、新たにエンジニアードウーブンアッパーを採用。均一なメッシュ構造のためフィット性がさらに向上しています。
足全体を包み込むようなホールド感が強くなり、スピードを上げた際の足のブレも抑えられる印象です。
素材自体も柔軟性が高く、足当たりは非常にソフト。ジョギングからテンポ走まで、幅広いシーンで快適性を発揮するアッパーへ進化しています。


ミッドソールを比較
NOVABLAST 5は、FF BLAST MAXによる柔らかなクッション性と、高い反発力のバランスが魅力でした。
NOVABLAST 6では、ベースとなるFF BLAST MAXは継承しながら、前足部に新素材FF TURBO SQUAREDを追加。
これにより、蹴り出し時の反発性と推進力がさらに向上しています。
着地では従来どおりソフトなクッションを感じつつ、踏み込んだ瞬間に前へ押し出される感覚が強くなり、テンポアップもしやすくなりました。
FF TURBO SQUAREDはソール裏からは確認できませんが、メーカーの断面図を見ると前足部に厚みを持って配置されていることが分かります。
実際に硬度を測定したところ、FF BLAST MAXと表面の硬さには大きな違いは見られませんでした。しかし、強く荷重をかけるとFF TURBO SQUARED特有の反発力の高さを確認できました。


アウトソールを比較
NOVABLAST 5は、耐摩耗性に優れたAHAR LOラバーを採用し、ロードでのグリップ力と耐久性をバランスよく両立していました。
デイリーランからロング走まで安心して使えるアウトソールとして、多くのランナーに高く評価されています。
NOVABLAST 6では、前足部にASICSGRIP、かかと部分にはAHAR LOを組み合わせることで、グリップ性能と耐久性をさらに向上させました。
濡れた路面やコーナーでも接地時の安定感が増し、蹴り出しでも路面をしっかり捉える感覚があります。
また、ラバーの配置や屈曲溝も見直され、足運びがよりスムーズになっています。
一方で気になったのは、アウトソールの接地面積が前作より小さくなっている点です。前足部はFF TURBO SQUAREDをいかすために小さく、中足部もミッドソールを取り囲むアウトソールのラインも細いことがわかります。
ASICSGRIPは高いグリップ性能を発揮する反面、使用環境によっては摩耗がやや早く進む可能性も考えられます。長期間使用した際の耐久性については、今後も確認していきたいポイントです。

実際に履いて感じた違い
ミッドソールやアウトソールには大きな改良が加えられていますが、実際に履き比べた印象では、劇的な違いを感じるほどではありませんでした。
NOVABLAST 6も前作同様、クッション性と軽量性のバランスが非常に優れており、初心者から中級者まで安心して使える万能シューズです。
トレーニングからフルマラソンまで幅広く対応できる点は、シリーズ共通の魅力と言えるでしょう。
比較すると、NOVABLAST 6は前足部の接地感がよりソフトに感じられました。着地時に荷重がかかるアウトサイド側のミッドソールを厚めに設計し、さらにアウトソールの接地面積を小さくすることで、ミッドソールが大きく変形しやすくなっています。そのため、着地時にはしっかりとミッドソールが圧縮されて接地面積を確保し、クッション性と安定性の向上につながっていると感じました。

その結果、しっかりと地面を押して前へ進める感覚があり、初級者には走りやすさの向上を感じるでしょう。
気になる点
NOVABLAST 6では前足部にFF TURBO SQUAREDを追加したにもかかわらず、重量はNOVABLAST 5とほぼ変わらず、軽量性を維持しています。
その一方で、アウトソールの接地面積はやや小さくなっています。
前足部のラバーが大きく摩耗すると、本来の反発性能やグリップ性能が十分に発揮できなくなる可能性があるため、耐久性については気になるポイントです。
また、NOVABLAST 5は発売から時間が経ち、価格も下がっています。
最新モデルに強いこだわりがなければ、コストパフォーマンスを重視してNOVABLAST 5を選ぶのも十分おすすめできます。
まとめ
NOVABLAST 6は、基本性能を大きく変えるというよりも、ランニング初心者でも扱いやすいように走行安定性を高めたモデルと言えます。
主な進化ポイントは次のとおりです。
- 着地時のクッション性を高めるため、ミッドソールを内外非対称に設計
- 前足部は反発性を維持しながらも、着地時にはしっかり沈み込み、蹴り出し時にフラットな接地面を作ることで安定性が向上
- ASICSGRIPの採用によるグリップ性能の向上
- アッパーのフィット感を改善
- 新素材を採用しながら軽量性を維持
NOVABLAST 5は、アウトソールがシューズ全体を囲むように配置されており、ミッドソール全体が均一に働くことで、シリーズらしい弾むようなライド感が特徴でした。
一方、NOVABLAST 6はミッドソールを内外非対称に設計することで、それぞれに役割を持たせています。ヒール外側は着地時の衝撃を和らげるクッション性を重視し、前足部は反発性を備えながらも適度に沈み込むことで、蹴り出し時に安定した接地面を作り出す設計となっています。
そのため、ランニング初心者にとっては着地から蹴り出しまでの安定感が向上し、より安心して走れるシューズへと進化した印象です。
一方で、中級者以上のランナーが走力向上やスピード性能の向上を目的にNOVABLAST 5から買い替える場合は、得られるメリットはそれほど大きくないと感じました。走行フィーリング自体は大きく変わらず、走り方によっては前足部の剛性感があるNOVABLAST 5の方がテンポよく走りやすいと感じるランナーもいるでしょう。
最新の設計による安定性や安心感を重視するならNOVABLAST 6、価格やコストパフォーマンスを重視するならNOVABLAST 5。
単純に「新しいモデルだから優れている」とは言えず、どちらも完成度の高いシューズです。NOVABLAST 5とNOVABLAST 6では設計思想や走行フィーリングが異なるため、それぞれの特徴を理解したうえで、自分の走力や目的、求める走りに合ったモデルを選ぶことをおすすめします。


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