PUMAのランニングシューズラインアップの中でも、性能志向のランナーから高い評価を得ているのが「DEVIATE NITRO 3」と「VELOCITY NITRO 4」です。どちらもPUMA独自の高反発ミッドソール「NITROフォーム」を採用し、軽量性と反発力を武器に幅広いランナー層をカバーするモデルですが、その設計思想と得意分野は明確に異なります。
DEVIATE NITRO 3は、樹脂製プレートを内蔵し、推進力とスピードを重視したレーシング寄りの一足。一方、VELOCITY NITRO 4は、安定感とクッション性を重視したデイリートレーナーとして、日々のジョグやトレーニングに対応するモデルです。
本記事では、両モデルのメーカー公式情報をもとにスペックを比較しつつ、アッパー・ミッドソール・アウトソール・履き心地といった観点から違いを詳しく解説します。走力や使用シーン別のおすすめも整理していますので、どちらを選ぶべきか迷っている方は、ぜひシューズ選びの参考にしてください。
DEVIATE NITRO 3 / VELOCITY NITRO 4 メーカー公式比較表
| 項目 | DEVIATE NITRO 3 | VELOCITY NITRO 4 |
|---|---|---|
| 発売位置付け | パフォーマンス/レース対応 | デイリートレーナー |
| 実測重量(26.5cm) | 258g | 220g |
| ミッドソール素材 | NITRO FOAM(高反発) | NITRO FOAM(高反発) |
| プレート | PWRPLATE(樹脂製) | なし |
| アウトソール | PUMAGRIP | PUMAGRIP |
| 対象ランナー | サブ4前後〜上級者 | 初心者〜中級者 |
| 主な特徴 | 推進力・スピード重視 | 安定性・クッション性重視 |
アッパー
DEVIATE NITRO 3のアッパーは、レースシューズ寄りの設計で、足をしっかりと包み込む高いホールド性が特徴です。エンジニアードメッシュは通気性を確保しながら、横ブレを抑える補強が施されており、高速域でも足がシューズ内で動きにくい構造になっています。特に中足部はミッドソール形状に合わせて絞られており、フィット感はややタイト。走行中の一体感を重視するランナーに向いています。部位ごとに異なるメッシュパターンが採用されている点も、細かな作り込みを感じさせます。

一方、VELOCITY NITRO 4は快適性と汎用性を重視したアッパー構造です。足当たりが柔らかく、前足部から中足部にかけて適度なゆとりがあるため、長時間のトレーニングでもストレスが少ないのが特徴。シュータン両サイドのベルト構造により、フィット感を高めつつも締め付けすぎないバランスの良い履き心地を実現しています。DEVIATE NITRO 3と比べるとコストを抑えた仕様です。

ミッドソール
両モデルともPUMA独自の「NITROフォーム」を採用していますが、走りの方向性は大きく異なります。DEVIATE NITRO 3は、高反発のNITROフォームに加え、樹脂製のPWRPLATEを内蔵。着地から蹴り出しまでのエネルギーロスを抑え、自然に前へ転がるような推進力を生み出します。テンポ走やレースペースで走った際に、その反発力とスピード感を強く感じられる設計です。
VELOCITY NITRO 4はプレートを搭載せず、クッション性と自然な足運びを重視。反発力はありながらも硬さはなく、接地感は安定しています。ジョグからペース走まで幅広く対応でき、日常のトレーニングで扱いやすい万能型のミッドソールと言えます。


アウトソール
アウトソールは両モデルともPUMAが誇る高グリップラバー「PUMAGRIP」を採用しています。DEVIATE NITRO 3では、スピード走行時の蹴り出しを意識した配置となっており、濡れた路面でも高いグリップ力を発揮します。特に前足部の反発を活かしやすく、ロッカー形状も強め、フラットなVelocity Nitro 4と比べてアウトソールが反っています。


VELOCITY NITRO 4は、接地面積を広めに確保したフラット寄りのアウトソール設計。安定感があり、日々のトレーニングで距離を踏むランナーに適しています。シューズ全体で着地時の衝撃を分散・緩和してくれる点も魅力です。ソールのトレッドは厚みがあり、クッション性のあるミッドソールと共に柔らかさを強調します。

履き心地の違い
DEVIATE NITRO 3の履き心地は、反発力の強さと足との一体感が際立ちます。プレート入りのため接地感はやや硬めですが、スピードに乗った際の推進力は非常に明確。自分でペースを作り、積極的に走る感覚が好きなランナーに向いています。
VELOCITY NITRO 4は、柔らかさと安定感のバランスが良く、リラックスして履ける印象です。着地時の衝撃を適度に吸収し、脚への負担を抑えてくれるため、疲労が溜まりにくいのが特徴。普段のジョグからトレーニングまで、幅広く使いやすい履き心地です。
インソールは同じ重さで、違いはないようです。


対象ランナー
DEVIATE NITRO 3は、スピード練習やレースを視野に入れた中〜上級者向けモデルです。サブ4前後を目指すランナーや、テンポ走・インターバル走で反発力を活かしたい方に適しています。走りにキレや推進力を求めるランナーにおすすめです。
VELOCITY NITRO 4は、ランニング初心者から中級者まで幅広く対応。ジョグ中心のランナーや、これから距離を伸ばしていきたい方、クッション性と安定感を重視する方に向いています。最初の一足としても選びやすいモデルです。
選ぶ際のポイント
スピード感や推進力を重視するなら、DEVIATE NITRO 3が適しています。プレート入りならではの反発力は、走力があるほど恩恵を感じやすく、記録更新を狙う場面で力を発揮します。一方、クッション性や安定感を重視するならVELOCITY NITRO 4がおすすめ。特性が大きく異なるので、使用シーンや走行距離、目的に応じて選ぶことが重要です。
まとめ
DEVIATE NITRO 3とVELOCITY NITRO 4は、同じNITROフォームを採用しながらも、明確に役割が分かれたモデルです。
推進力・スピード重視ならDEVIATE NITRO 3、クッション性・安定感重視ならVELOCITY NITRO 4。
定期的にランニングを行い、走力向上を目指す方にはDEVIATE NITRO 3がおすすめです。クセの少ないプレート構造のため、初めてのプレートシューズとしても扱いやすく、反発のあるシューズの魅力をしっかり感じられるでしょう。
一方、VELOCITY NITRO 4はクッション性が高く沈み込みが大きいため、初心者には安心感がありますが、中級者以上になると練習用シューズとしてはクッション性が高すぎて走りにくいと感じる可能性があります。リカバリーランやジョグ用として使い分けるのが適したモデルです。


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