ナイキ エアズームペガサス41 レビュー|定番モデルがREACTXで進化した理由とは

シューズ

ナイキのランニングシューズを語るうえで、長年「基準」として存在し続けてきたのがエアズームペガサスシリーズです。
その最新作となるペガサス41は、これまでの扱いやすさを継承しつつ、ミッドソール素材に新たにREACTXを採用することで、走行感に明確な変化を加えています。

本記事では、ナイキ エアズームペガサス41を外観、アッパー、アウトソール、インソール、ミッドソール、使用感の観点から詳しくレビューし、どのようなランナーに向いているのかを掘り下げていきます。

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項目ズームペガサス40ズームペガサス41
発売時期2023年2024年
重量(27cm)約260g約266g(26.5cm 実測)
ミッドソール素材Nike React フォームReactX フォーム
AIRパーツ前足部+かかと Air Zoom前足部+かかと Air Zoom
ドロップ約10mm約10mm
アッパーエンジニアードメッシュ改良型エンジニアードメッシュ

ペガサス41は基本構造をペガサス40から踏襲しつつ、最大の変更点としてミッドソール素材にReactXを採用しています。
AIR Zoomの配置やドロップ量は同一で、シリーズらしい安定感と扱いやすさは継続されています。一方で、重量はわずかに増加しており、軽量性よりもクッション性と耐久性を重視した方向性がうかがえます。

外観|主張しすぎない王道デザイン

ペガサス41の外観は、継ぎ目の少ないオーソドックスなルックスが特徴です。
ナイキのスウッシュロゴはシューズ全体に配置されていますが、過度な主張はなく、上品で落ち着いた印象にまとめられています。

シューホール部分には「PEGA XL1」の表記とペガサスのロゴがさりげなく入っており、定番モデルでありながら細部にはしっかりとした作り込みを感じさせます。

アッパー|快適性を重視したストレスフリー設計

アッパーにはメッシュ素材が多く取り入れられており、通気性は良好です。
シューズ内側は、シュータンとの連結部分も含めて段差やつなぎ目がほとんどなく、足当たりは非常にスムースです。

一方で、アッパー自体の剛性は高くないため、強いホールド感を求める設計ではありません。
その分、足を自然に包み込むような履き心地で、長時間のランニングでもストレスを感じにくい構成となっています。

アウトソール|パターンで調整されたクッションバランス

アウトソールは単一素材ながら、部位ごとにパターンを変えることでクッション性と安定性をコントロールしています。
着地時に最も負荷がかかるカカト外側はパターン密度を高め、安定感と耐久性を確保しています。

一方、前足部の母指球付近はアウトソール面積を抑えることで、ミッドソールの沈み込みを活かし、クッション性を高めています。
シンプルな構成ながら、実用性を重視したアウトソール設計です。

ヒール部分の窪みは路面に接地することで衝撃を緩和
VOMERO18(左)の方が窪みが縦に長い

インソール|上位モデル譲りの快適な足当たり

ペガサス41には厚みのあるインソールが採用されています。
このインソールは、クッション性を重視したラインアップであるVOMERO 18と同じ仕様です。

標準モデルでありながら足裏の当たりは柔らかく、ジョグや日常的なトレーニング用途において高い快適性を発揮します。

ミッドソール|REACTXとエアの組み合わせ

本作最大の変更点が、ミッドソール素材にREACTXを採用した点です。
REACTXは反発性が高く、ナイキの従来素材であるクシュロンと比べても耐久性に優れている印象を受けます。

前足部とカカト下には、ナイキが得意とするエアユニットを2基配置。
REACTXと組み合わせることで、衝撃吸収性と安定したクッション性の両立を図っています。

ヒール部分の窪み(NIKEロゴ部分)は、着地時に地面と接触するほど変形し、衝撃を和らげる役割を果たします。

使用感|軽快さよりも安心感を重視

前後にエアユニットを配置している影響もあり、ペガサス41は266g(26.5cm)と、このカテゴリーではやや重めの部類に入ります。
そのため、軽快感やスピード感を重視するシューズではありません。

一方で、走行中は前後のエアがしっかりと機能し、浮遊感のある安定したライド感を得られます。
ただし、各メーカーから高反発な最新ミッドソール素材が登場している現在では、エアの反発力は相対的に弱く感じる場面もあります。

軽量なアッパー素材を採用し、補強パーツの使用を抑えているにもかかわらず重量面で優位に立てていない点は、競合モデルとの比較ではやや不利に映るかもしれません。
もっとも、ペガサスプラスやペガサスプレミアムといった上位モデルが控えていることを考えれば、シリーズ内での役割分担は明確です。

扱いやすさ|ランニングシューズの1足目に最適

近年はロッカー構造を強調した厚底シューズが増えていますが、ペガサス41はドロップが比較的小さく、ヒールの沈み込みも控えめです。
クセが少なく、ランニングフォームを選ばず扱いやすい点は大きな魅力です。

ズームフライ(左)と比べ、ペガサス41(右)は反りが小さい
サイズ(26.5㎝)は同じ、ペガサス41は縦に長い

まとめ|失敗しにくい王道ランニングシューズ

ナイキ エアズームペガサス41は、突出した性能よりもバランスの良さと安心感を重視したランニングシューズです。
REACTXとエアユニットによる安定したクッション性、クセのない走行感、日常使いしやすいデザインを備えています。

ランニングシューズ選びで最初の1足を探している方や、迷ったときに選べる定番モデルとして、ペガサス41は今作でも十分におすすめできる一足です。

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