メタスピードエッジTOKYOとマジックスピード5の概要
アシックスのメタスピード エッジTOKYOは、2025年8月に登場したピッチ型ランナー向けのトップモデルで、新素材「FF LEAP」と「FF Turbo PLUS」を組み合わせたミッドソールにカーボンプレートを内蔵し、高いエネルギーリターンを生み出すレーシングシューズです。
一方のマジックスピード5(MS5)は、2025年12月に発売された市民ランナー向けの万能カーボンモデル。テンポ走からレース練習まで幅広く使える設計で、ソール厚は約37.5mm。上層にFF LEAP、下層にFF BLAST PLUSを配した二層フォームとカーボンプレートにより、軽量性と推進力を高いレベルで両立しています。両モデルは駅伝パック(EKIDEN Pack)にもラインナップされ、走法や目的に合わせてランナーのパフォーマンスを引き出してくれる最新シューズです。
今回は、神戸マラソンEXPOの先行体験イベントで両モデルを履き比べ、短い距離ながら実走した感触を基にレビューをまとめています。MS5は2025年12月発売予定の最新シリーズで、比較対象となるメタスピードETより4か月ほど新しいモデルとなります。旧作MS4とは大きく異なり、トップモデルであるメタスピードのテクノロジーを多く受け継いでいるため、「どこまでメタスピードに近づいたのか」という観点も踏まえて紹介します。
| 項目 | メタスピード エッジTOKYO | マジックスピード 5 |
|---|---|---|
| 発売時期 | 2025年8月 | 2025年12月 |
| 価格 | ¥29,700(税込) | ¥19,800(税込) |
| 重量 | 170g(27.0cm) | 193g(27.0cm) |
| ミッドソール素材 | 上層:FF LEAP 下層:FF Turbo カーボンプレート | 上層:FF LEAP 下層:FF BLAST PLUS カーボンプレート |
| ソール | 39.5mm | 37.5mm |
| アッパー | モーションラップアッパー3.0 | エンジニアードメッシュ |
| アウトソール | ASICS GRIP | ASICS GRIP |


アッパーの比較
◆ マジックスピード5(MS5)
MS4と同じエンジニアードメッシュを採用していますが、メッシュの粗さが増したことで通気性が改善されています。さらにラスト形状も見直され、フィット感の精度がMS4よりも確実に向上していました。
◆ メタスピードエッジTOKYO
前作メタスピードエッジPARISのモーションラップアッパー2.0から3.0へと進化。もともと2.0の完成度が非常に高いので劇的な変化ではありませんが、3.0ではより軽量で足当たりの良い仕様にブラッシュアップされています。
◆ MS5とメタスピードETの違い
最も大きな差は素材感とフィット性です。メタスピードETのアッパーは非常に繊細で、足に吸い付くようなフィット感を生み出します。MS5も他社製シューズと比べれば高品質ですが、モーションラップアッパー特有の密着感とは大きな差があります。
ヒールホールドの比較
◆ マジックスピード5(MS5)
MS4よりもヒール形状が丸みを帯びることで、かかと周りのホールド性が改善されています。足入れの安定感が増した印象です。


◆ メタスピードエッジTOKYO
クッション量が前作より減り、軽量化を強く意識した構造になっています。不安になる見た目ですが生地の柔らかさと自然なフィット感が相まって、ホールド性は高いレベルを維持しています。


◆ MS5とメタスピードETの違い
メタスピードETはクッションが少なめにもかかわらず、しっかりとしたフィット感を実現しており、紐を丁寧に締めることでさらに密着感が増します。MS5・メタスピードともに海外メーカーシューズと比較しても完成度は非常に高く、この分野ではアシックスの強みが際立っています。
ミッドソールの違い
◆ マジックスピード5(MS5)
本作では初めて上層にFF LEAPを採用。前作までは上位モデルと異なる素材(FF BLAST PLUS)だったため、ミッドソールのクオリティが大幅に向上しました。メタスピードにより近い構造となり、反発性も強化されています。
◆ メタスピードエッジTOKYO
FF LEAPが本作から正式デビューし、上層に採用されています。新素材を最大限に活かした構造により、反発力と推進力はシリーズの中でもトップクラスです。
◆ MS5とメタスピードETの違い
上層の素材は同じFF LEAPですが、カーボンプレート形状が異なり下層にFF turboを配置したメタスピードETは、走行時の反発力が圧倒的に強く、実走では明確な差を感じるレベルです。
実走インプレッション
MS5はシリーズ最新作として、メタスピード譲りのテクノロジーを数多く搭載し、MS4から大きく進化しています。しかし走行感覚はメタスピードとは別物で、MS5はランナー自身がしっかりと力を伝えていく必要があります。上半身や体幹を含めたランニングフォーム習得にも向いており、練習用として非常に優秀なシューズだと感じました。
一方でメタスピードエッジTOKYOは、シューズが走りを後押ししてくれる感覚が強く、ピッチ走法のランナーには抜群の相性を発揮します。反発の強さと軽さが合わさり、レースで大きな武器となるシューズでした。
両者では重量に20g以上の差がありますが、重量差より反発力の違いが印象に残りました。


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