トレーニング用として購入したADISTAR(Adidas)について、9ヶ月程使用したのでレビュー致します。購入直後は、練習環境が恵まれておらず、短い距離のランニングしかできませんでした。
ようやく練習時間がとれる状況になってきたので、改めて使用感についての情報を更新致します。
ヒール部分
ヒール部分は前足部と比較して硬めのミッドソールが採用されています。
ナイキのヴェイパーやアディダスのAdizeroPROに代表される、エリート向けシューズはヒールは柔らかい素材のため、簡単にフォアフット着地ができるように設計されています。反面、ランニング以外では歩行しにくいほどヒール部分が柔らかく、かかとから着地するフォームでは地面からの反発より得た推進力が利用できず、優位性を活かせません。
それに対して、ADISTARはヒール部分(赤線)が硬く普通に歩くことができます。デメリットはシューズの後部が重く振り回しにくい、ストライドを伸ばしヒールから着地すると大幅なブレーキになる点が挙げられます。
アウトソール
素材自体はContinentalラバーが採用されており、耐摩耗性に心配はありません。
中央部はクッション性を考え縦にガイドラインが設置されており、アウトソール自体の面積は少なめです。消耗が大きい足指の付け根あたりも隙間が多いので、距離を重ねると残念ながらそれなりに消耗します。
安定性
外観はソールが大きく、シューズ自体が大きく見えますが、おそらくソールの厚みは30mmもありません。ミッドソールが足裏を囲い包み込む形状になっているため左右の安定性は非常に高いです。強度の高いアウトソールと相まって不整地でも不安なく走れます。
足裏は赤線部分にあたります。
ランニングフォーム
ロッカー構造で、シューズが重いため、着地時に重心を落とさず、前傾姿勢を維持するピッチ走法が向いていると思います。
※感覚的にわかりにくい場合は、高低差の小さいシューズを履きランニングした後、すぐにADISTARに履き替えると感覚がつかみやすいです。
重量
本商品は初代ADISTARですが、派生版としてADISTAR CS、後継モデルとしてADISTAR2・3・BYが発売されています。
2は初代と形状がほぼ変わらずマイナーチェンジのため320gと変わりませんが、3に関しては、まったく別物となり280gまで軽くなっています。この軽さなら使い勝手は良さそうです、ルックスも良くなりスポーティーな感じになってます。価格は高くなっていますが、ランニング用シューズとして刷新されているので仕方ないかなと思います。
まとめ
片側で320gのシューズは重すぎるため、練習用としても用途を選びます。
ランニング用途としては、リカバリーランや筋力アップなどがありますが、デザイン性や機能面を考慮すると、普段履きやウォーキングなどの方が合っていると思います。
重い荷物を背負って遠出する時やマラソン大会での往復にも向いていると思います。
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