スピード練習の使用に適した軽量なランニングシューズです。安価に入手する機会がありましたので購入し、レビュー致します。
練習に使っていたランニングシューズの傷んできたので、用途にあったシューズということでライバルフライを購入しました。

エアズーム ライバル「フライ」
前モデルである、エアズームライバルは6まででリリース終了となり、その後「フライ」が付記されたネーミングとなりました。今回、ご紹介するのは4回のアップデートが加わったエアズームライバルフライ4ということになります。
もともと、前作エアズームライバルは厚底ではないシューズで、アウトソールがほぼフラットでしたが、名称変更と共に上位モデルのズームフライと同じく厚底タイプになりました。
エアズームライバルフライはズームフライと異なり、カーボンプレートが入っていない分、クッション・反発性が乏しいですが軽量に仕上がっており、使用目的や使用者を選ぶシューズです。
一般の初級クラスの市民ランナーはよりクッション性の高く汎用性のあるズームペガサスやズームストラクチャーを選ぶことが多いので、エアズームライバルフライはどちらかと言うと学生さんをターゲットにしているイメージですね。
エアズームライバルフライはナイキのラインナップの中では、コストパフォーマンスが高く、スポーツショップでは店頭に並んでいることが多くお求め安いモデルですが、体重のある方・足幅の広い方が使用すると型崩れをしやすく注意が必要です。
ズームフライ・ズームライバルフライ → 高速設計
ズームストラクチャー → クッション・サポート
ズームペガサス → 反発力・万能性
※NIKE公式サイトより



購入の経緯
多くのランニングシューズの中から選択するにあたって、以下の点を重視致しました。
・カーボンプレートが入っていない
本番となるフルマラソンでは、カーボンを使用したシューズを使用しますが、練習では足腰を鍛えるのが目的ですので反発の強いカーボンプレートが使われていないシューズを敢えて選択しました。また、カーボンプレートは使用しているうちに割れてしまう恐れがあるため、耐久性の面でも選択肢から除外しました。
・そこそこ軽量(目安は250g程度)
ペースは4:00~4:30/kmで走ることを想定し、クッション性の高い重量のあるシューズは避けます。結果的にはライバルフライを購入しましたが、他の候補としてはハイパースピード(アシックス)、ADIZERO SL2(Adidas)も考えていました。
ライバルフライを選んだのは、状態の良い中古品が格安で入手できたためで、上記に挙げる他メーカーのシューズでも良かったかな?と思ってます。
・アウトソールの耐久性
長く練習に使用できることも重要です。
以前購入したAdizero Boston Boostはアウトソールがミシュラン性の耐久性の高いものでした。アウトソールの面積も広く、ローテーションはありますが10年近く使用したことがあります。
最近はアウトソールがミッドソールと一体化したタイプもありますが、できるだけ、耐久性の高いアウトソール面を広く採用したシューズを選びたいと考えてます。


重量
右:230g
左:224g
軽量な部類に入ると思います。
反面、クッション性・耐久性はトレードオフになるかと。
クッション性
軽量なので、クッション性は良くないと思ってましたが、当方としては最低限のクッション性は備えているというのが感想です。ただ、反発力が強くないので、着地した際には地面をしっかり押さないと進まない感覚があります。
練習用シューズとしては、タイムを競うわけではないので問題ありません。
リズム良く走るには上半身の捻りや、腕振りも必要なので、練習にはむしろ適していると思います。
アウトソール
前足部
外側のグレーの部分から着地する設計なのかと思います。
ソールが硬くても、シューズ外側から着地することで、着地時の衝撃を和らげることができますので、そのあたりは着地に意識することが重要だと考えてます。
本モデルからズームフライ6と同様に、アルファフライのようにアウトソールのない隙間部分が設けられています。アウトソールのもちが悪くなるので、あまり歓迎できない設計です。

ヒール部
トップモデルのアルファフライのように、ヒール部のアウトソールがカットされた形状になっています。見た目は奇抜ですが、走ってみると気になりませんし、この部分が軽量化されているだけで、蹴り上げた際に、なんとなく軽く感じます。

ミッドソール
大胆に肉抜きされており、見た目はGOODです。
やや厚底シューズであるにもかかわらず、そこそこ軽量なのは、この肉抜きが貢献していると思います。
残念ながら、この部分が空洞であるせいかシューズ全体の剛性が低くなっており履いた時の安定感が低く、捩れには弱いと感じました。悪い意味でフワフワした感があります。

アッパー
生地は厚めで、耐久性は兼ね備えていると思います。
また、ナイキのスォッシュ部分含め、スプレー塗装ではなく補強の役割も担っています。左右の力がかかる部分の破れ防止になっている感じです。

シューレース
靴紐は固めですが、シューホールの形状が独特でガッチリと固定できません。走っている際、支障はありませんが、一般的なシューホールの方が好みです。

ヒール部
HOKAに代表されるような、足入れのしやすい形状を取っています。
走行時に脱げることはなく、ストレスはありませんでしたが、足首周りのホールド力が強くないため初級者には向いてません。また、オバプロ対応もいまいちなので、アーチがしっかりして走力のある方でないと不具合が出る可能性もあります。

まとめ
見た目もスマートになったと同時に、上位モデルであるアルファフライのような肉抜きやアウトソール形状を取り入れたことで、前作までの野暮ったさがなくなり高級感も出てきました。
ただ、軽量である故の弱点もありますし、カーボンプレートなしの厚底であるため中級者以上でないと走りにくいシューズになった感があります。
実際に走った際の感想は後ほど紹介しますが、結論として買って正解だったと思ってます(購入価格が安かたことも一因ですが・・・)。

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