価格帯や使用するランナーのレベルは近しい2モデルですが、いろいろ違いがありましたので、ご紹介致します。
重量(片足)
※26.5cmを基準としています。
両モデルとも、前作から20gほどの軽量化がなされましたが、依然としてメタスピードの方が優位の状態です。
Adidasに関しては、Adizero JAPAN 9 がモデルチェンジして165gまでに軽くなってますし、SEN9のニューモデルが出てくれば、180gほどになる期待も残っていますので、PRO4についてはクッション性を優先したコンセプトかもしれません。
ただ、普段の練習用としては250gほどのシューズを履いているせいか、PRO4が重いと感じることはありませんでした。
AdiosPRO3(215g) → PRO4 (195g)
メタスピードスカイ+(192g) → メタスピードスカイパリ(172g)
ロッカー特性
PRO4はソール中央部に隙間がないのに対し、メタスピードは隙間が見られます。メタスピードはフォームに気をつけ、フォアフットを心がける必要があります。PRO4は、中央部での着地が許される構造と言えるでしょう。
アウトソール
どちらも独特なけいじょうですが、PRO4の方が際立っています。
両者で共通するのは、小指の付け根あたりで着地すること、体重したその後の蹴り出しは母趾球を使うこと、と言えるでしょう。
全体的にメタスピードの方が細いため、PRO4の方が安定感がありグラつきは感じません。
ヒール厚さ
レギュレーションでは、ソール厚さ40mm以下となっており両モデルとも、ほぼ上限に設定されています。そのため、背後からのルックスは高さに大きな違いはありませんでした。
後ろから見ると両者は対照的な形状です、立った状態での沈み込みは、それほど変わらずPRO4はボリュ-ミーですが、見た目と裏腹に柔らかいです。
ヒール厚さ(mm) | 前足部(mm) | ドロップ(mm) | |
Adios PRO 4 | 39 | 6 | 33 |
メタスピードスカイパリ | 39.5 | 5 | 34.5 |
走った時の違い
見た目からわかるように、実際に走ってみてもPRO4の方が安定感があります。
PRO4はアウトソールが両サイドに張り出しているため、踏ん張りが利きますし、面で地面を押し返す際にもしっかりグリップします。
一方で、メタスピードの方は、アウトソールの面積が小さい分、シューズの着地ポイントを意識しないと左右にぶれる感があります。
アッパーはPRO4の方が押さえる力が強く安定性がありましたが、シューズ全体で包み込むフィット感はメタスピードの方が大きく秀でています。
比較すると違いはありますが、ヒール厚さ・ドロップ差も小さいことから、特性は似た感じです。
まとめ
両モデルともエリートランナー向けのシューズですが、PRO4の方がアウトソール面が大きく確保されており安定性は高いように感じます。
使用できるユーザー層の幅が広いPRO4に対し、メタスピードは概ねサブスリー以上のランナーのように限定的になると思われます。
両者の間には20g(片足)の重量差があります、軽さ重視ならメタスピード、安定性重視ならPRO4をお勧めします。
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