2026年4月、ナイキの定番トレーニングシューズ「ペガサス42」がついに発売されました。
今回のアップデートでは、前作と比べて安定性とクッション性が大幅に向上。その進化は、従来のペガサスシリーズの枠を超え、ストラクチャー系とクッション系の要素を融合したような仕上がりになっています。
本記事では、昨年登場したクッション重視モデル「ボメロ18」と比較しながら、両者の違いや用途、どんなランナーに向いているのかを詳しくレビューしていきます。
スペック比較表
| 項目 | ペガサス42 | ボメロ18 |
|---|---|---|
| 重量(26.5cm実測) | 283g | 300g |
| ドロップ | 前足部:20㎜ ヒール部:30mm | 前足部:30㎜ ヒール部:40mm |
| ミッドソール | ReactX + Airユニット(フルレングス) | ReactX(上層)+ ZoomX(下層) |
| 特徴 | バランス型・安定性と反発の両立 | 高クッション・長距離向け |
| フィット感 | ややゆとりあり | ややタイト |
| 用途 | 日常トレーニング〜テンポ走 | LSD・リカバリーラン |
アッパー|似ているようで異なるフィット感
両者は同価格帯ということもあり、外観は非常によく似ています。
どちらも通気性を確保した複数のレイヤー構造を採用し、柔らかな縞状の樹脂素材を配置。これにより、強度とデザイン性を両立しています。
しかし、実際に足を入れてみると印象は異なります。
ペガサス42は前足部にややゆとりがあり、足指がインソール面をグリップできる感触。
一方のボメロ18は、全体的にややタイトで包み込むようなフィット感です。

ミッドソール|クッションの質が大きく違う
両モデルともに「ReactX」を採用している点は共通しており、この時点で高品質なクッション性は保証されていると言えるでしょう。

ペガサス42|バランス型の完成形
ReactXに加え、フルレングスのAirユニットを搭載。
外観上はヒールの厚みが強調されて見えますが、実際のスタックは約30mmと控えめです。
また、Airユニットが前足部まで配置されているため、前足部のミッドソールは比較的薄く、高い屈曲性を実現。これが後述する走行感の軽快さにつながっています。
さらに、側面の構造が安定性を高めており、「ブレにくいペガサス」といった印象を受けます。

ボメロ18|圧倒的クッション重視
ReactX(上層)+ZoomX(下層)という贅沢な構成。
ペガサス・ストラクチャーは上位モデル(プラス・プレミアムグレード)のみ採用が許されるZoomXをボメロ18は搭載しています。
ヒール厚は約40mmと、ペガサス42より10mmも厚く、明確にクッション重視の設計です。
前足部からつま先にかけても厚みがしっかり確保されており、カーボンプレート非搭載ながらも、高い剛性と安定感を両立しています。


アウトソール|設計思想の違いが見える
前足部のトレッド配置は似ていますが、細かな設計に違いがあります。


ペガサス42
トレッドはやや小さめで、蹴り出し時に路面をしっかり捉える設計。
ただしパターンが細かいため、耐久性にはやや不安が残る印象です。
ボメロ18
アウトソールはペガサス42より約5mmワイド。
着時の衝撃を和らげることを前提とした設計で、ゆったりした走りに最適化されています。
使用感レビュー|走りの性格はまったく別物
ペガサス42|「走らされる」のではなく「走る」感覚
ボメロ18と比較するとミッドソールが薄いため、着地の衝撃はややダイレクト。
しかし一般的なシューズと比べると十分にマイルドで、絶妙なバランスです。
前足部には2カ所の切れ込みがあり、母指球付近で自然に屈曲。
これにより、蹴り出し時の動きがスムーズにトレースされます。

さらに、前足部のゆとりによって足指を使った走りが可能で、
「跳ねる」よりも「自分で走る」感覚を強く得られる一足です。
ボメロ18|クッションを活かして“転がす”走り
ミッドソールの厚みと構造により、着地時の衝撃は非常にソフト。
特に中足部のサポート感が強く、安定性の高さを感じます。
一方で、縦方向の剛性が高いためしなりは少なめ。
そのため、シューズの反発とロッカー構造を活かして「転がる」ように走るスタイルと相性が良いです。
足首周りやシュータンのクッションも厚く、長時間の使用でも快適。
前足部はややタイトで、しっかりホールドされる設計です。

まとめ|どちらを選ぶべきか?
ペガサス42とボメロ18は、同じ価格帯でありながら、その性格は大きく異なります。
- ペガサス42:バランス型で、日常トレーニングからテンポ走まで対応。自分の足で走る感覚を重視したい人におすすめ。
- ボメロ18:圧倒的クッションで、LSDやリカバリーランに最適。楽に長く走りたい人向け。
もし「1足で何でもこなしたい」ならペガサス42。
「とにかく楽に長く走りたい」ならボメロ18。
走り方次第で、選ぶべき一足は大きく変わります。だからこそ、この2足の違いを理解することが、自分にとって最適なシューズ選びへの近道になります。
また、両者はドロップやソールの反り(ロッカー形状)が近いため、履き替えた際の違和感も少なく、スムーズに使い分けることが可能です。
1足に絞るだけでなく、トレーニング内容やコンディションに応じて2足を使い分ける——そんな選択も、ランニングの質を一段引き上げてくれるはずです。。

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