【ASICS】MAGIC SPEED 3とMAGIC SPEED 4を徹底比較!進化ポイントと走行レビュー

シューズ
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MAGIC SPEEDシリーズとは

ASICSの「MAGIC SPEED」シリーズは、“手頃な価格で速さを追求する”ランナー向けに開発されたカーボンプレート搭載シューズです。
レースモデルの性能をより身近にしたこのシリーズは、登場以来、毎年のように進化を遂げてきました。

  • MAGIC SPEED(初代):2021年4月発売。軽量性と反発力を両立したエントリーモデル。
  • MAGIC SPEED 2:2022年9月発売。フルレングスカーボンプレート採用で推進力を強化。
  • MAGIC SPEED 3:2023年6月発売。軽量化と「FF BLAST PLUS」による高反発クッションを実現。
  • MAGIC SPEED 4:2024年7月発売。厚底化と「FF TURBO」搭載で快適性と反発性をさらに向上。

今回は、最新モデル**MAGIC SPEED 4(MS4)について、旧モデルMAGIC SPEED 3(MS3)**と比較しながらレビューします。

外観デザインの違い

MS3はカーボンプレート搭載ながらオーソドックスなルックスでしたが、MS4ではサイドに差し色を入れ、厚底を強調したデザインに進化。
レーシーさのあるMS3に対し、MS4はややカジュアルで安定感のある印象です。

アッパーの比較

MS3:モーションラップアッパー採用

MS3には、上位モデル「METASPEED」シリーズと同様のモーションラップアッパーが採用されています。
透けるほど薄い素材で通気性抜群。軽量ながら耐久性も高く、強度が高いにもかかわらずフィット感も非常に良好です。
素材感は、ナイキのヴェイパーフライNEXT%に使われたヴェイパーウィーブに近い印象です。

MS4:エンジニアードメッシュ採用

MS4ではエンジニアードメッシュに変更。
部分ごとに異なるメッシュ形状を配置しており、見た目はシンプルながら機能的な作りです。
海外メーカーには見られないASICSらしい繊細な設計といえます。

フィット感

実際に走ると、MS3の方がフィット感が優れる印象です。
モーションラップアッパーが面でホールドしてくれるため、足がしっかり固定されます。
一方で、MS3は通気性が良すぎるため、冬場は冷えを感じることも。
冷えが気になる場合は、ガムテープなどを貼っておくだけでも簡単に防げます。

ミッドソールの進化

MS3とMS4の最大の違いは、2層構造の下層ミッドソールの厚みと、FF Turboフォームの搭載です。

  • 上層:厚みはほぼ同じ
  • 下層:MS4では約2倍(7mm → 16mm)に増加

これにより、MS4は接地時のダイレクト感がやや抑えられ、クッション性が大幅に向上しています。また、アウトソールとともに横幅もわずかに広くなり、安定感もアップ。

ミッドソール側面から覗くカーボンプレートの存在感が増し、肉抜き形状も大胆に変更されています。

インソールの違い

インソールはパンチングの穴の配置が変更され、細部まで調整が施されています。
ラスト形状(足型)は変わらず、踵のホールド性が高いのがASICSらしい特徴。
丸みのある設計で、足全体を包み込むような安定したフィット感を維持しています。

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アウトソールの変更点

アウトソールも細かくブラッシュアップされています。
前足部の丸穴は位置こそ同じですが、穴のサイズが小さくなり数が増加。
MS4では凹凸が加わり、クッション性を重視した設計になっています。

ヒール部もやや短くなっていますが、実際の摩耗具合を見る限り、耐久性には問題ありません。

重量比較

クッション性向上の影響で、MS4はやや重量増となりました。

モデル右足左足
MAGIC SPEED 3206g207g
MAGIC SPEED 4233g233g

それでも、カーボンプレート搭載のシューズとして見れば、MS4 は軽量な部類です。

実走レビュー

MAGIC SPEED 3

MS3は、キロ4分前後で走ると路面の突き上げを感じやすく、硬さを意識します。
サブ3〜3.5クラスの上級ランナーに向いており、スピード練習用として最適です。
プレート下のミッドソールが薄いため、着地時に体重をしっかりシューズに乗せると、けっこう衝撃がきます。

MAGIC SPEED 4

MS4は、クッション性が向上しながらも、カーボン特有の反発をしっかり感じられます。
また、MS4はFF Turboをインサートしているため、MS3で感じた路面からの衝撃は抑えられいました。
厚底化によって足の進みもスムーズで、幅広いランナー層に対応できる仕上がり。
ゆっくり走っても気持ちよく、テンポアップにも対応する万能型モデルで幅広い層のランナーが使用できるようになりました。

まとめ|MS4は「より多くのランナーが使える万能型」へ進化

MAGIC SPEED 4は、前作のレーシーな走り心地を引き継ぎながらも、
より柔らかく、安定感のあるモデルへと進化しました。

比較項目MAGIC SPEED 3MAGIC SPEED 4
クッション性やや硬め柔らかく安定感あり
フィット感タイトでレーシー自然なホールド
反発力強いが、しなり幅が小さい程よくマイルド
重量/片側206g(26.5㎝)233g(26.5㎝)
対応ランナーサブ3~3.5サブ3.5~ 幅広く対応
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注意点

MAGIC SPEEDシリーズは、前足部~中足部で着地する走り方が本来求められます。
ヒール部分のアウトソールが極端に擦り減る場合、カーボンプレートの反発をうまく利用できていいないランニングフォームとなっている可能性があり、注意が必要です。

なお、S4+YOGIR はMAGIC SPEEDシリーズと比較し、アウトソールのスイートスポットが広く汎用性が高くなります。

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