概要
マラソンでは軽量なレーシングシューズを使用するが練習用の場合は、耐久性・安全性を重視したコストパフォーマンスの高いランニングシューズが求められます。本番のレースペースで走るための練習用シューズも必要ですが、大半の市民ランナーの場合はゆっくり長時間の練習で十分に速くなることが可能です。
アディスターはヒールの厚みが37.5㎜もありますが足幅も広いため安定性がよく、足首の捻挫を心配される方にも安心して履いて頂けるシューズです。
アッパー
メッシュ部が多く、通気性は良好です。
靴ひもは伸びない素材ですが、厚めの作りのベロが足を固定してくれます。足入れもよく、靴紐は締め直さなくても脱ぎ履きも容易です。
靴全体で足を包み込んでくれますが、靴紐を締めてもホールド力は強くありません。
ソール
前足部は少し柔らかく、ヒール部は固めの素材です。
一般に厚底シューズはミッドフット、あるいはフォアフットが前提ですので、着地時に支持す必要はなくヒール部は柔らかいのですが、アディスターはヒール部が固いため、ヒールで着地しないよう、より注意が必要です。
また、ヒール部の幅は95㎜もあるため、足首の捻挫の癖がある方の安心してランニングができます。
アウトソールはコンチネンタル製のラバーのため耐久性は優れていることは間違いありませんが、ラバーの面積が大きくない点は残念な部分です。
前足部は少し柔らかいですが、厚みがあるため母指球部分に横に溝が切っており屈曲性を持たせています。
ヒール部分のアウトソールは約60mmもありますが、実際は37.5mmです。
左右のアウトソール側面が立っているためシューズ内での足の倒れこみを抑える構造になっています。
黄色部分が内部の断面ですので、見た目ほど厚底ではありません。
黄色の部分は固い素材、赤色の部分は少し柔らかい素材で、調整が加えられています。
重量
片側で317g(26.5cm)あります。
ソールが厚くい練習用シューズなら250g前後のものが多いなか、かなり重たい部類になります。
用途
歩幅を小さくして、ゆっくり長時間走ることに向いています。
厚底シューズですが、ヒール部が固いことから日常使いのスニーカーとしても使用できます。荷物を背負っている場合も、走りやすいです。
総評
〇リカバリーランやLSDに向いており、利便性は高いです。
〇安定性が高く、普段使いにも使用できます。
×レースペースで走るには重すぎるため、練習用途に合わせて他のシューズも必要になると思います。
土踏まずのアーチが低い人や、足首に捻挫癖のあるランナーには心強いシューズです。陸上用のAdizroと比べると野暮ったいデザインですが、厚底特有の走り出すと自然に足が前に出る感覚が味わえます。
コメント