無印METRONを取り付けてから、1年近く経過しました。
実際の使用感について、お伝えします。

インストール後の状態
ベースとなるカーボンフレームがエアロ系のため、フレーム本体は各チューブが太めです。
ハンドルはエアロ形状でステムも幅がありますので、見た目のバランスは良いと思います。
因みに、取り付けた一体型ハンドルのステム長は80㎜、ハンドル幅は外‐外で400㎜です。

乗車時の使用感
エアロ形状はカッコいいと思いますが、個人的にはハンドル上部が太すぎて、握るというより手を乗せる状態になりがちです。
手の大きな人には良いかもれませんが、クラシカルな真円状のハンドルバーの方が握りやすいというのが本音です。本商品のようなY字型より一般的なT字型の方が使い勝手は良いでしょう。
手を置くことはできても、握れるポジションが少なく、長時間のライドには不向きだと感じます。

ハンドル細部
VISION製ではありませんが、金型が同じなのか潰しが入っており、握りやすい形状になっています。バーテープを巻くとさほど違いがわかりません。

ハンドルバーの内部の仕上げは、見ての通り残念な状態です。
バリがあり、指を突っ込むと引っ掛かるほどです。オリジナルはどのような状態かわかりませんが、本商品に関しては造りが良いとは言えません。バー先端部のため強度的には大丈夫でしょうが、目視で見えない奥の方は、やや気になるところです。

ケーブルルーティング
実装した際にもコメントしましたが、機械式のシフトケーブルとブレーキホースを左右合わせ計4本通すのに苦労しました。どのケーブルから通すか順番を決めておかないと、ワイヤーがクロスすることがあります。ケーブル類は見ての通り、通す際についた傷が多く見られます。
最近は電動変速が主流になってきたため、ブレーキホース2本だけの作業ならインストールは楽になると思いますが、月に5~6回程しか乗らない自分にとっては、バッテリー残量を気にするのも面倒なので変速は機械式にこだわりました。
ハンドル内部を通すルーティングはきれいに収まり、乗車姿勢では視界に入らずスマートです。

ステアーチューブとの固定 ~致命的な問題発生~
ステム側に大きな問題がありました。
ボルトを締めてもフロントフォークのステアーとの固定できず、隙間がない限界まで締めましたが、それでも固定力が不十分でした。
おそらく、ステム側は樹脂の塊で強度が足りていないものと思われます。

トップキャップ
明らかに精度が出ておらず、斜めになります。
取付トルクの表記がなく、内側も仕上げが良くありません。

キャップとステムの間にも変な隙間ができます。

オリジナルと比較すると内側の形状が違っています。
オリジナルはリブが入っていますが、こちらはただのフタです。強度的には問題なくステムを上から抑えることはできますが、こんな所まで手を抜かないで欲しいですね。


まとめ
海外の通販サイトで購入したMETRONのようなハンドルは、形状は類似していますが、今回は使い物にならないモノを買ってしまいました。
カーボン素材を謳うパーツは、カーボン(T800,T1000など記載されている製品はありますが)がどのように配置されているか不明で、現物を見ても良品か粗悪品か判別がつきません。
とくに安いと感じる製品は、写真や詳細をしっかり確認して選択することを強くお勧めします。

最後に
コラム固定に不具合はあり、この問題を除くと、ハンドルとしては普通に使えます。
重量は335gと軽いですが、油圧式ブレーキレバーが重たいため、ハンドル周りが軽いとは体感できませんでした。以前使用していたFSAのアルミ製ハンドル&ステムの方が剛性が高いと思います。
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